去年は、中央ユトランド地方へヴィンテージ家具を買いに行くついでに周辺を観光するという夏休みでしたが、今年はもう少し遠出して、南ユトランド地方のドイツ国境付近にあるRømø(レム島) に遊びに行ってきました。
夏休みシーズンのこの島は、たくさんのデンマーク人とドイツ人の観光客でにぎわっていました。
島といっても、ユトランド半島からは1本の土手の道路でつながっていて、車で自由に行き来ができます。
島の西側全体には、広大な砂浜が広がっていて、強風で運ばれてくる砂の影響で、なんと1年間に2mも砂浜が拡大しているそうです。
その広大な砂浜と強風を生かして、ビーチサーフィンという特殊なスポーツや、ウィンドサーフィンが盛んで、たくさんの人たちが楽しんでいました。
私もさっそく、初めてのビーチサーフィンに挑戦してみました。
ヨットのような帆で風の力を利用して、三輪車のような乗り物で砂浜を走行します。
インストラクターのお兄さんに、行ってらっしゃーいと乗り物を押してもらって帆が風を受けた瞬間、ものすごい勢いで車体が走り出して、めちゃくちゃ焦りました。
スピードの調節方法や車体の止め方など、事前に説明はありましたが、風を受けた瞬間に猛スピードで走り出したので、ブレーキもなく、パニックになりそうでしたが、とりあえず教えてもらった通りに帆の張り方を緩めたり強めたりしてスピードを調整して、なんとか1時間乗り終えました。
車体が傾いたり、転倒したり、帆の向きが悪くて止まってしまったり、他の走行車とぶつかりそうになったり、何かと危険がいっぱいでしたが、面白かったです。
乗り終わった後には全身砂まみれでしたが、爽快な体験でした。
他に海水浴ができるビーチもあるので、行ってみました。
砂浜が広大すぎて波打ち際までが遠いので、みんな砂浜を車で運転して、適当なところに車を停めて海水浴をしています。
砂浜を運転するなんて初めてで、とってもスリリングでしたが、何とかスタックせずに運転できました。
車が道路から砂浜に入った途端に、みんな四方八方に自由に運転し出すので、可笑しかったです。
海水浴客で賑わうビーチですが、ものすごい強風で寒くて、風で打ち付ける砂が痛くて、お天気はとっても良かったのですが、とてもビーチでのんびりどころじゃありませんでした。
この強風の中、家族連れや友人、恋人たちで、何故こんなににぎわっているのか、
この強風の中、デンマーク人の夫は、何故ゴロンと横になって日光浴が出来るのか、
いろいろ理解しがたい状況ではありましたが、
みんながとっても楽しそうに海で泳いでいるので、意を決して、私も海に入ってみました。
私の知っているデンマークの海は、静かで遠浅で海水が冷たい北ユトランド半島東海岸だけでしたが、ここの海は正反対です。
波が荒くて、すぐ深くなって、海水温がとっても暖かくて、びっくりしました。
ビーチで座っていると寒くて痛いだけですが、海に入ると、暖かい波の出るプールみたいで、とっても楽しかったです。
ああ、だからみんなこんなに楽しそうなのか、と納得です。
数年ぶりに、すっかり海水に浸かって、波とたわむれて、とっても楽しかったです。
Rømø(レム島)からは、フェリーでドイツのSylt島に行くことが出来るので、Sylt島から野生のアザラシを観察するツアーにも参加しました。
たくさんのアザラシたちに出会えて、ツアーは和やかに終わりました。
小さな国デンマークとは言え、場所が変わるとたくさんの新しい体験が出来て、とっても楽しかったです。
泊まった宿で、たまたま夫の元同級生に出会うというのは、小さな国ならではかもしれませんが。
ありがたいことにお天気にも恵まれて、楽しい夏の思い出が出来ました。
みなさんも、素敵な夏をお過ごしください。