デンマークの祝日はキリスト教に関するものが多いのですが、今年の5月は3回の週末が3〜4連休になるという連休続きの1か月でした。
しかも週末ごとに良いお天気に恵まれたので、ここぞとばかりに近くの観光スポットを満喫して来ました。
観光ガイドに載っているような有名地ではなく、地元の人たちで緩やかに賑わっているような場所です。
もし機会があれば、ぜひ訪れてみて下さい。
【Bramslev bakker(バガムスレウ バッカー)】
http://mariagerfjordguiden.dk/da-dk/vandring/vandrestier/bramslev-bakker
私の住む街はフィヨルド沿いの小さな街なのですが、その同じフィヨルド沿いにある自然の美しい丘です。
ゆるやかな丘を下ると、桟橋に着きます。
桟橋からは、フィヨルドを渡る遊覧船の乗降も可能です。
この日はとても気持ちの良いお天気で、ビーチや芝生で日光浴を楽しむ人がたくさんいました。(と言っても、混みあう程の人数ではありませんが。)
フィヨルドはまだ水が冷たいのですが、海水浴を楽しむ人や、カヌー、カヤック、ヨット、スピードボードなどの水上スポーツを楽しんでいる人もいました。
丘をぐるっと回れる4kmのハイキングコースやキャンプ場もあるので、のんびり自然を楽しむのにも良いですね。
https://www.dk-camp.dk/en/campsites/bramslev-bakker-camping
【Bunkermuseum Hanstholm(バンカーミュージアム ハンストホルム)】
https://bunkermuseumhanstholm.dk/en/
第二次世界大戦中、ドイツ軍の占領下にあったデンマークのユトランド半島西海岸では、ドイツ軍がイギリス軍に対しての防護拠点や攻撃拠点として、たくさんのバンカーを建設しました。
バンカーとは、コンクリートの地下基地のようなもので、軍人がそこで生活をしたり、武器の準備をしたり、大砲を備えたりと、さまざまな用途で建設されました。
私の住むユトランド半島には、今も大小たくさんのバンカーが残されています。
Hanstholmでは、大きなバンカーの1つを博物館として再現しています。
その他にも、博物館周辺には約400のバンカーが残っていて、中に入ることも出来ます。
入口から入ったすぐの建物は新しい建物で、資料館のようになっています。
この新しい建物から通路を通って、博物館として再現された本物のバンカーの中へ入っていくことができます。
ミュージアムの屋外では、当時のコンクリートの部分だけが残されたたくさんのバンカー跡地を散策することも出来ます。
明るい日中でも、バンカーの中は本当に真っ暗闇でした。
博物館の敷地内の屋外には、当時バンカー間の物資の輸送や移動に使われていた鉄道も残されています。
日本とは違う第二次世界大戦の一面を見ることができて、とても興味深かったです。
本物の戦争に使われたバンカーという建物の跡地でしたが、お天気が良かったことや、美しい新緑の季節だったこもあり、私は「ラピュタみたいだな」とか、「スタンドバイミーごっこやりたいな」とか思ってしまいました。
アトラクションではなく本物だからこそ、当時の緊張感と現在の自然の中に朽ちていく平和な様子とのギャップに、なんだか感慨深いものがありました。
【Gammel Estrup(ガメル エストゴップ)】
Gammel Estrupは、16世紀に建てられた貴族のお城です。
お城の内部は博物館になっていて、見学することが出来ます。
今回は、地元の小さな観光スポットを紹介してみました。
デンマークには、まだまだ私も知らない素敵な場所が本当にたくさんあります。
郊外の小さな観光地巡りは、コペンハーゲンのような大都市にはない風情があります。
デンマークののんびりとした素朴な雰囲気を楽しみたい方にお勧めです。