北欧古物専

デンマークで椅子張り職人になりました

6.uge 6週目 伝統工法2

今週も、伝統工法のスツール作りです。

先週こんもり乗せた麻草を、ひたすら縫っていきます。

麻ひもにミツバチワックスを塗って滑りにくくし、

いろんな方法で縫いながら、ヒモをぎゅうぎゅうに引張ります。

ミツバチワックスは、ハチミツの甘い香りがして癒されます。

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まずは表面を四角く縫って、全体的に平らにします。

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次に四隅を絞り込むように縫います。

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角をシャープにするように縫っていきます。

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角をさらにシャープにするよう、外側をもう一周縫います。

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角の形を整えるのが大切です。

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縫い終わると、四角く平らな形になりました。

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最後は角を水で湿らせて引き締め、乾かします。

先週なんとなく出来上がりをイメージしながら、麻草をたっぷりのせたのに。

あの丸っと、ふわっと感はどこへやら。

すっかりぎゅうぎゅうに押さえつけられ、縫い付けられていきます。

でも座ってみると、スプリングの効いたしっかりした座り心地で、

どっしりとした土台が出来上がりました。

 

来週は、この上にさらに自然素材の中材をのせていきます。

次こそは、丸っとふわっと感が出せるはず。

 

今週は、麻ひもでひたすら縫って、ぎゅうぎゅう引いて、

毎日、手も指も真っ赤に腫れて痛かったです。

デンマークの椅子張り職人は、Håndværker(ハンドワーカー)と呼ばれる手仕事職人の部類に入るのですが、

なるほど。これ、めちゃくちゃ手作業やん。

と、今更ながら納得するのでした。

 

それにしても、太陽の日照時間が日に日に長くなってきて、本当に嬉しいです。

特に、真っ暗闇だった朝の通学時間の空が、ほんの少しずつ明るくなってきて、

毎朝、嬉しくなります。