北欧古物専

デンマークで椅子張り職人の学校に通っています

14.uge 14週目 オンライン講習と研修先探し

気持ちの良い新緑の季節になりました。郊外を運転したり、森に入ったりすると、まぶしい新緑が目に飛び込んできます。

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近くにあるデンマークで2番目に大きい森 Rold Skovの散歩道

今週は先生の勧めで、デンマークのインテリアとファッションに関するイノベーションネットワーク Lifestyle&Design Cluster が主催する、サスティナブルな新素材に関するオンライン講習会に参加してみました

第1回目の今週は、デンマークの大学 VIA University College の教授が、麻素材について、その性能がいかに優れているか、今世界で最も多く使われているコットンが抱える環境問題をいかに解決してくれるか、を説明してくれました。こちらはデンマーク語でしたが、もともと学校で麻についての勉強をしていたので、私にとっての新しい情報は特にありませんでした。

続いて、H&Mが主催するGlobal Change Awardというファッション業界でのイノベーションチャレンジに関するコンペティションで、2020年に5600人の応募者の中から選ばれたフランスのFairbricsのBenot Illyさんから、二酸化炭素から作る新しいポリエステル素材についての発表がありました。すごく面白そうな話なのに、こちらは私にはほとんど理解できませんでした。専門的な科学的研究をなるべくわかりやすく発表してくれていたようですが、ものすごいフランス語なまりの英語で、私の英語能力では理解出来ず、とても残念です。

興味のある方はこちらから概要をご覧いただけます。

https://globalchangeaward.com/

 

講習会の参加者は80人程で、ZOOMを使って行われました。ファッションやインテリアデザイン関係者が多かったようで、それぞれの自宅や職場が見えたりするのも楽しかったです。H&Mがこんなコンペをしていることも、二酸化炭素から作られる新素材があることも知らなかったので、とても良い体験だったと思います。

 

コロナウイルスの影響で学校が閉鎖されていますが、新しい学びのスタイルや発見があるのは興味深いですね。

 

そして、先週は中止だと言われた現場研修ですが、今週の水曜日に突然先生から電話があり、学校再開がいつになるか分からないから、研修先が決まっている人は今すぐ研修を始めて欲しいと言われました。先週と真逆じゃないですかと思いつつ、私の研修先は今受け入れてもらえないので、新しい研修先を探すことにしました。さっそくいくつかの工房に電話してみたものの、研修生の受け入れはしていないとのことでした。翌日の木曜日に先生とのオンラインミーティングがあったのですが、そこでは、来週から学校が始まる可能性もあるから、学校が始まったら研修は行けないとのことでした。情報が二転三転する中で、いつでも研修を始められるように準備しつつ、心をどっかり構えておかないといけないな、と思いました。

 

ちなみにデンマーク政府から昨夜、コロナウイルス対策についての新たな発表がありました。

5月11日からは、全ての店舗が再開される予定で、5月18日からは、小学校高学年~中学生までの義務教育の生徒の登校(今は小学校低学年のみ登校しています)、レストランやカフェ、民間企業の出勤、図書館、協会、動物園などの活動も再開される予定です。

この様子だと、私の学校も近々再開されそうです。

 

社会活動が再開される嬉しさと、それでも感染の危険はいつもそばにある緊張感と、先行き不明な不安感と、いろいろ胸中渦巻いてはおりますが、今はぐんぐん成長していく新緑たちに元気をもらいながら、少しずつ前に進もうと思います。