北欧古物専

デンマークで椅子張り職人の学校に通っています

15.uge 15週目 研修先探しと学校再開

新緑まっさかりのデンマークは、まぶしい緑であふれかえっています。

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我が家から徒歩5分の森も、新緑がまぶしいです。

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森の中では、羊が放牧されていました。

行けと言われたり、行くなと言われたり、学校からの指示がコロコロ変わる現場研修ですが、どちらにせよ本コースに進むには研修先が必要なので、とりあえず受け入れてくれる工房を探そうと、今週はいろいろな工房に電話をかけてみました。

仕事が少ない、他の研修生を受け入れ中で追加の受け入れは出来ない、週2日しか工房を開いていない、などいろいろ断られましたが、1件だけ会ってもらえる工房があったので、さっそく訪ねてみました。

田舎ののどかな風景に囲まれた立地で、古い建物の離れで椅子張り工房兼雑貨やさんを営んでいる女性の職人さんでした。作業で出た余りの生地を使った手作りクッションやバッグも販売していて、とてもセンスの良い素敵な工房でした。

ただ仕事が忙しくて研修生に教えてる暇が無いから、週2日くらいなら受け入れ出来るかもしれないけど、考えさせて欲しい、という返答でした。

どちらかというと断られそうな雰囲気でしたが、素敵な職人さんと工房を訪問出来て、とても嬉しかったです。

 

知らない家具工房に電話をするのは全く得意ではなく、デンマーク語で会話のシミュレーションをしてから、毎回めちゃくちゃ緊張しながら電話をしています。

でもどこの工房もやさしく対応してくれて、電話してくれてありがとうとか、良い受け入れ先が見つかるといいね、とか言ってもらえるので、断られても温かい気持ちで電話を切ることが出来ます。断られてばかりで心が折れそうになりますが、この少しの心遣いで、気持ちが随分と救われる気がします。私も、こういう心遣いを大切にしようと思いました。

 

さて学校からは、もうすぐ学校での授業が再開される予定だけど、まだ具体的な日程は分からない、という内容のオンラインミーティングが、月曜日と金曜日に行われました。

みんなオンラインミーティングの予定が入るたびに、次こそは学校再開の案内なのかと期待していますが、先生もまだ分からないのよ~、もう少しだと思うから待っててね、という内容ばかりで、少し落胆気味でした。

 

そんな金曜日のオンラインミーティングが終わった後、学校から正式に授業再開の案内がメールで届きました。来週からやっと学校に通えます。

学科によって授業開始時刻が異なる、人との距離を保つ、他の生徒との身体的接触を避ける、携帯電話やパソコンを共有しない、小まめに手を洗う、などコロナウイルス感染予防の新しいガイドラインが設けられました。

そして2か月の学校閉鎖期間があったにも関わらず、私たちの基礎コースは、予定通り6月末で終了するとのことです。

来週から授業がめちゃくちゃ詰め込まれているのでしょうか。

今までの和やかなのんびり雰囲気とは異なりそうな予感ですが、何はともあれ、学校が再開されるのは嬉しいことです。

途中で止まっていた伝統工法のスツール作りも、やっと再開です。

不安もありますが、来週が楽しみです。