北欧古物専

デンマークで椅子張り職人の学校に通っています

現場研修(Læreplads)27 木部メンテナンスとクリスマスケーキ

先日までの大雪はどこへやら。

今はすっかり雪も溶けて、道路も通常運転に戻りました。

運転しやすくなってホッと一安心すると同時に、雪景色が見られなくて、少しさみしい気もします。

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久しぶりの青空。雪はすっかり溶けています。

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もうすぐ冬至。真昼の太陽は、かなり低空飛行です。

 

ティナの工房では、椅子の張替と共に木部のメンテナンスをすることもよくあります。

せっかく張地を新しくするので、木部もキレイにしたくなる気持ちは、とても良く分かります。

張地を張り直す際には、木部のメンテナンスもしやすいですしね。

 

今週は、表面のコーティングが剥がれてしまった木部の汚れを石鹸で除去して、その後クリームで再コーティングするメンテナンスを行いました。

些細なところですが、キレイになると嬉しいですね。

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左から、メンテナンス前、石鹸で汚れを除去後、クリームで再コーティング後です。

その他にも、オイル仕上げやソープ仕上げなども行います。

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オイルメンテナンスの様子。スチールウールでオイルを塗っていきます。

ところで、デンマークにはクリスマス限定のケーキがいくつかあるのですが、ベテラン職人のへニングが、今年も差し入れしてくれました。

 

今年は、へニングおすすめのHonning bombe(ホニングボンベ、はちみつ爆弾の意味)とNorske klejner(ノースケクライナー、ノルウェーのクライナーの意味)でした。

写真を撮り忘れてしまったので、去年の写真を載せておきます。

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左はHoninng kage(はちみつケーキ)、右はNorske klejnerです。

Honning kageは、黒糖ケーキのような素朴な味わいで、Norske klejnerは揚げパンの上にレモン味の砂糖クリームがのっています。

今年食べたHonning bombeは、Honning kageの間に生クリームが挟まっていました。

 

へニングのおかげで、工房でデンマーク文化も楽しませてもらっています。

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今週も華麗に椅子を張り替える、元気なベテラン職人86歳。