今週は、クラスメイトのCさんの50歳のお誕生日をみんなでお祝いしました。
デンマークでは、30歳、40歳、50歳などの節目のお誕生日は、いつもより盛大にお祝いする風習があります。
Cさんは私と同じ基礎コースで唯一、一緒に本コースに進学したクラスメイトです。
(基礎コースで一緒だった他のクラスメイトたちは、研修先が見つからなかったり、途中で辞めてしまったりしました。)
Cさんは、ティナの工房から車で15分ほどの街に住んでいて、ティナとは子どもの頃から知り合い(お母さん同士が職場の同僚だったそうです)ということで、私もいつも仲良くしてもらっています。
基礎コースの半年間、本コース1,2,3,4とずっと一緒に授業を受けてきたので、戦友的存在でもあります。
元木工職人でいつも作業が早いCさんは、クラスメイトの中で唯一の男性ということもあり、いつもみんなから頼りにされています。
いつもポジティブでアクティブでおしゃべりも得意なCさんから、私もいつも勇気とエネルギーをもらっています。
50歳で生徒となって、学校でまた新しく何かを学ぶってなかなかチャレンジングなことだと思いがちですが、デンマークでは、誰でもいつからでも、学びたいことを学べます。
そしてそれは、周囲からも理解され、ポジティブに受け取られることが一般的です。
Cさんの場合も、一番若いクラスメイトとの年齢差が26才あっても何のその。
同じクラスメイトとして、みんな対等に接しています。
Cさんとは、この後も本コース5と卒業試験までずっと一緒の予定なので、最後までお互い助け合い、励まし合いながら、一緒に頑張ろうと思います。
さて今週は、伝統工法のアームの下地張りを習いました。
先生に渡された説明書はスウェーデン語でしたが、クラスメイトたちは何となくスウェーデン語でも読めるから大丈夫、とのことでした。
私は少し読んでみましたが、分かるような分からないような…
先生の説明を聞いて、写真を見て、クラスメイトたちに教えてもらいながら作業を進めました。
それ以外には、椅子の木枠の脚の部分に溝を作りました。
椅子の仕上げ張りをする際、Keder(ケダー)という縁取り材を最後に付ける計画なので、そのKederをキレイに仕上げるための溝です。
椅子張りの実技以外にも、座学でテクノロジーの授業と今週から新しく始まった「イノベーションと起業家精神」という授業がありました。
このイノベーションの授業の先生はとても早口で、マシンガントークで専門用語をバンバン使うので、私は集中して聞いても、やっと何となく理解出来るレベルです。
クラスメイトに相談すると、「あの先生は早口すぎて、私たちも彼女が何を言ってるか理解が追いつかないから大丈夫。」と言われました。
それでも課題やグループワーク、みんなの前での発表などもあるので大変です。
今週は、テクノロジーとイノベーションの授業とそれぞれの課題をこなしながら、空いた時間にAutoCADの作図作業といつものレポート作成も行わなくてはならず、なかなか頭が混乱する週でした。
本コース4の3週目も何とか無事に終わり、週末は家に帰ってホッとしています。
学校から椅子の張地サンプルを借りてきたので、卒業試験で使う予定の張地の組み合わせと脚の木部の色を自宅で確認しました。
来週、学校で椅子の脚の木部を自分で塗る予定なので、上手く思い通りの色が出るといいなと思います。
自分で選んだ張地を自宅で見てみると、我が家のリビングにとてもよく馴染んでいて、ワクワクが止まりません。
卒業試験はドキドキするけど、やっぱり楽しみです。
そして今週は、放課後に学校のミシンを借りて少しずつ作業を進めていたパソコン用のケースがやっと完成しました。
内ポケットも作ったので、マウスやコードもスッキリ仕舞えます。
薄いウレタン材を挟んでいるので、クッションもバッチリです。
今までパソコンの持ち運び用にタオルと風呂敷を使っていたので、出し入れが面倒だったのですが、このケースのおかげでパソコンの出し入れがとてもスムーズになりました。
授業の種類が増えて教室の移動も多くなり、どの授業でもパソコンを使わないといけないので、とても嬉しいです。