北欧古物専

デンマークで椅子張り職人の学校に通っています

17.uge 17週目 伝統工法スツール完成とオートシート

コロナ休校のおかげで長くかかってしまった伝統工法スツールが、やっと完成しました。

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2色目の布をタッカーで留めていきます。

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次に厚紙をタッカーで留めていきます。

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さらにコットンを留めていきます。

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布の四隅に布用接着剤を塗って、ほつれ止めをします。

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布を織り込んでタッカーで留めていきます。

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完成です。

奥では卒業試験の真っ最中。最終学年の生徒たちが数週間かけて実技試験を受けています。

欲張って布を2色にしてみたけど、薄いブルー1色の方が良かったな、という少しの後悔を残しましたが、完成するとやっぱり嬉しいです。

 

私の受けている基礎コースは終了後、椅子張職人、オートシート(車などの乗り物の座席)張職人、カーテンデコレーターの3つの本コースに分かれる仕組みになっているので、基礎コースでは、それぞれの基礎を一通り習うことになっています。

3つの職人に共通するのは、みんなミシンを使うということですかね。3つまとめてBoligmontering(住居の装飾・修理・調整)の基礎コースということになっています。

 

なのでスツール完成の喜びも束の間、翌日からは新しい課題、オートシートに取り組み始めました。

久しぶりにミシンを踏む毎日も楽しいですが、椅子張りとは違うミシンテクニックに苦戦しています。

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異なる種類のウレタンシートとビニールレザーを一緒に縫う練習。

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カーブと角の縫い方が難しく、同じ形を何度も縫って、やっと先生から合格をもらえました。

今週は縫い方の練習でしたが、来週からはオートシート作りに取り組んでいきます。

難しいけど、やっぱり楽しみです。



学校とは関係ありませんが、北欧の古い物好きなので、たまにはデンマークの古物情報を。

最近近くの赤十字のリサイクルショップで購入したビンテージ食器です。

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イェンス・クイストゴーのレリーフシリーズ

近所の赤十字のリサイクルショップは、普段はこのようなデザイナー物は滅多に置いていないのですが、たまーに遭遇すると嬉しくて、少しずつ好きな物を集めています。

赤十字のリサイクルショップでは、近隣住民から寄付された物を販売していて、働いている人たちはボランティアです。購入で支払ったお金は、お店の運営や赤十字の募金として使われます。なので、個人でやっている中古屋さんに比べてかなりお得な上に、購入代金が募金に回されるので、支払う際に良いことをした気分にもなれます。

赤十字のリサイクルショップはRøde kors genbrugsbutik(ゴド コース ゲンボースブティック)という名前で、たいていどの町にもあるので、みなさんも是非のぞいてみて下さい。素敵な出会いがあるといいなと思います。

 

さて、デンマークでは今日からPinse(ピンセ)というキリスト教の3連休です。

3日間ともお天気が良いようなので、私もカモを見習ってのんびりお天気を楽しもうと思います。

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近所の野良カモ夫婦が、我が家の庭でくつろいでいます。