北欧古物専

デンマークで椅子張り職人の学校に通っています

現場研修(Læreplads)42 ホテルのひたすら作業

先週末は久しぶりに気温が30℃まで上がったので、この夏初めての海水浴へ行ってきました。

遠浅で波のないビーチで小さな子どもも遊びやすいので、この日はたくさんの家族連れで賑わっていました。

今年の夏休みは涼しい日が多かったので、みんなここぞとばかりに暑い夏の一日を楽しんでいました。

水深が浅いので、いつもは冷たい海水も温められていてよかったです。

 

さて、今週のティナの工房は、ひたすら〇〇の作業が中心でした。

ホテルからの注文で、ベッドのヘッドボード70個とクリーニング用の袋100枚を納品しないといけないからです。

ヘッドボードは、ウレタンをひたすら決められたサイズに切り分けていき、ひたすら板に貼り付けていき、ひたすら仕上げの張作業をしていきます。

やっとウレタンの接着が終わったヘッドボード。
この後は、仕上げの張地をひたすらタッカーで張り上げていきます。

クリーニング用の袋はティナと分担して、ひたすら材料を切り分けて、ミシンで縫い合わせていきます。

ひたすら切った材料を、ひたすらミシンで縫います。

普段は古い家具の修理が多いティナの工房ですが、去年のディスコの納品のように、年に1回ほどこのような大量注文があって、ひたすら同じ作業をすることがあります。

大変ですが、同じ作業を繰り返すことで技術を少しずつ磨けるチャンスでもあるので、がんばります。

木工職人さんから届いたヘッドボードの板。貼り付け作業を進めていくと、底板から可愛い落書きが出てきました。「やっと終わったね」というメッセージみたいで、疲れが和らぎます。

 

夏も少しずつ終わりに近づき始め、我が家の小さな家庭菜園ではジャガイモとニンジンを収穫しました。

おじいちゃん家の馬糞、土と水と太陽だけで、立派に育ってくれました。

ほとんど放ったらかしだったのですが、きちんと美味しく育ってくれました。

デンマークの新じゃがはとても美味しいので、しばらくは夕飯の楽しみになりそうです。