北欧古物専

デンマークで椅子張り職人の学校に通っています

現場研修(Læreplads)38 ヒモの手縫いに苦戦

今週は、椅子張りの飾り用のヒモの手縫いをたくさんしました。

一人のお客さんから、ソファ1脚、大きいひじ掛け椅子1脚、ダイニングチェア1脚、オットマン1脚の張替えを依頼されました。

家具はそれぞれ異なるタイプなのですが、仕上げは同じ張地と同じ飾りヒモです。

ティナがソファの張替えをし、私が残りの椅子2脚とオットマン1脚の張替えを任されました。

 

日本でも、クラシックな洋風家具などでたまに見かける飾りヒモですが、ティナの工房では、結構頻繁に使われます。

私も今まで何回か作業しているのですが、何回やっても難しいです。

やっと出来た!と思ってティナにチェックしてもらうと、私が見落としていたり、気が付かなかったりした小さなミスがちょこちょこあって、なかなか終わりません。

 

今回一番難しかったのは、ヒモの縫い始めと縫い終わりのつなぎ目です。

ヒモの端を折り曲げて裏側に上手に仕舞い込んで縫わないといけないのですが、ヒモがほどけてきたり、折り曲げたところが分厚くなったりして、だいぶ苦戦しました。

このヒモのつなぎ目をキレイに見せるのが、とても難しいんです!

飾りのヒモは、張地を抑えたタッカーを隠すために使います。

湾曲した針を使って、糸が見えないようにヒモの中に隠して巻き込みながら縫いつけていきます。

湾曲した針と糸で、ヒモを縫い付けます。

一針ずつ丁寧に縫わないと糸が表から見えてしまうので、私はまだティナのように素早くは縫えません。

時間はかかりますが、私はこのヒモの手縫い作業が好きです。

上手に縫えた時には、びっくりするくらいヒモがガッチリと固定されていて、ピンと真っすぐヒモが縫われていると、満足して嬉しくなります。

 

まだまだ師匠のようには行きませんが、少しずつ上達できるように頑張ります。

 

今週末は久しぶりにとても良いお天気で、気温も20℃以上とだいぶ暑くなりました。

せっかく良いお天気なので、庭で本棚のペンキ塗りをしました。

義母にいただいた家具なのですが、書斎のインテリアとは少し合わないので、色を変えることにしました。

ナチュラルな木目の本棚

ペンキは、ティナの工房で販売しているチョークペイントを使いました。

Annie Sloan Paintというペンキで、とっても扱いが簡単で、素人の私でも簡単に塗れます。

匂いもほとんど無く、安心して使えるのも良いところです。

今回初めて使うParis Grey という色

日本でも販売されているようなので、興味のある方は使ってみて下さい。

http://www.anniesloanjapan.com/index.html

 

過去にも何回か小さな物は塗ったことがあるのですが、大きな家具は今回が初めてです。

塗りやすいように本棚をバラバラにしました

気持ちの良い青空の下、ペンキがすぐ乾いてくれます。

ペンキ塗り作業は思いのほか大変で、初日にペンキ塗り、2日目にワックス塗りをして、今はワックス乾かし中です。

ペンキ塗りの休憩タイムには、ティナにいただいたルバーブで作ったルバーブクランブルケーキで一息つきました。

砂糖をまぶした輪切りのルバーブの上にクランブル(小麦粉、オートミール、バター、砂糖を混ぜたもの)を載せてオーブンで焼けば、ケーキの完成です。

明日は、いよいよ本棚を組み立てます。

新しい色の本棚は、果たして書斎に合うのか、わくわくします。