北欧古物専

デンマークで椅子張り職人になりました

現場研修(Læreplads)4 地域の職人さんたち

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クリスマスシーズンに入ったデンマーク。暗い夜がクリスマスの飾りで華やぎます。

近隣地域のコロナのロックダウンが予定より早く解除され、今週はさっそく、ベテラン職人のヘニングとアイギルが工房にやってきました。

2人とも高齢ですが、相変わらず元気そうで良かったです。

 

ティナが急ぎの仕事(キャンピングカーの内装用のクッション修理)

を引き受けて忙しくなったので、今週はミシン縫い職人のイェテも、助っ人で工房に来てくれました。

イェテは、近くの町で障がい者用の洋服を作る仕事をしていますが、最近は仕事が減ってきて、たまにティナの仕事を手伝いに来ているそうです。

56歳のイェテは元気いっぱいで、工房でテキパキ働きながらも、ティナとほとんどずっと勢いよくしゃべり続けています。この地域のデンマーク人の職人さんは、いくつになってもみんな元気いっぱいだなぁ、となんだか微笑ましくなりました。

 

みんな自分の好きな仕事を楽しみながら、お互い助け合って支え合っていていいな、と地域の職人さんたちの繋がりを見ていて思います。

 

ティナは独立して一人で工房を切り盛りしているのだと思っていたけれど、必要なときに必要な助けを得ながら、地域の人との繋がりをとても大切にしていることが分かります。

 

工房での仕事以外にも、ティナは週に1回、夜間の椅子張り講座の先生もしています。

10人の生徒さんが通っていて、毎週みんなでケーキを食べたりしながら、楽しく椅子張りをしているそうです。

工房の仕事だけで毎日疲れ切って寝てしまう私に比べて、なんて元気なんだ!と本当に尊敬します。

 

夫+3人の娘さん+猫3匹という家族構成だけでも賑やかで忙しそうなティナですが、今週はみんなが待ちに待った子犬がやってきました。

生後10週間の子犬はさっそく家族のアイドルになっていて、娘さんや旦那さんが、みんな嬉しそうに子犬を抱きかかえては、工房にやって来ます。

とっても可愛いくて、私もついつい作業の手が止まってしまいますが、可愛いすぎるから仕方ありません。

 

先週から始めたソファ張りはいよいよ大詰めで、最後の手縫いの段階に入りました。

張り替える前のボロボロの姿から、見違えるようにキレイになったソファを自分の手で縫いあげていくのは、とても楽しくて嬉しい作業です。

来週には、やっと完成しそうです。