北欧古物専

デンマークで椅子張り職人になりました

現場研修(Læreplads)15 久しぶりの工房とエルダーフラワー

5週間の学校での授業を終え、久しぶりにティナの工房で現場研修再開です。

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冬の間いなくなっていた牛たちが、子牛を連れて工房横の敷地に帰ってきていました。

5週間工房を離れている間に、腕の筋肉が衰え、手のマメが無くなってしまったので、初日から手はマメで水ぶくれだらけ、腕は筋肉痛です。

また筋力と手の皮を鍛え直さなければなりません。

 

それにしても、久しぶりの工房は落ち着きます。

学校の授業はもちろん楽しいのですが、新しいクラスメイトたちと課題に追われながら、毎日の遠距離運転はなかなか大変です。

 工房に戻ると、ホームグラウンドに帰ってきたような安心感があります。

 

工房は、5週間前にはなかった張替待ちの家具たちで溢れかえっていました。

私が工房を離れている間は、ベテラン職人のアイギルが助っ人で家具の張地の剥がし作業を手伝ってくれていたそうですが、それでもまだまだ手をつけられていない家具がたくさんあります。

 

ティナが人気の椅子張り職人で、弟子として誇らしい限りです。

 

今週は、苦手な鋲打ちに再挑戦しました。

先日学校でいただいた新しいマイハンマーで打てば、前より上手く出来るかな、とワクワクして作業しましたが…

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新しい金色のマイハンマーは、偶然にもティナとおそろいでした。

難しい物は、やっぱり難しかったです。でも、前より少し上達したかな。

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等間隔に直線に鋲を打つのが、とっても難しいです。

でも、マイハンマーで鋲を打つのは楽しくて、新しい自分の道具に浮かれてしまいました。

 

先日、工房でお昼ご飯を食べているときに、ティナがエルダーフラワーをそのまま使ったケーキのレシピを紹介してくれました。

 

エルダーフラワージュースはデンマークではメジャーな飲み物で、オレンジジュースやリンゴジュースと同じように、カフェのメニューやスーパーマーケットに並んでいます。

 

生花のエルダーフラワーって、スーパーで買えるの?

と、私が質問すると、

何言ってるの?摘んでくるのよ。そこら中に生えてるわよ。

と、ティナが教えてくれました。

 

そして、金曜日に仕事が早く終わった後、近所のエルダーフラワーの木まで案内してくれました。

 

エルダーフラワー以外にも、リンゴやさくらんぼ、たくさんの種類のベリーが生えているその美しい庭は、先月ティナが購入した土地だそうです。

 

まだどんな植物が生えてるのか把握してないから、この夏は収穫で忙しくなりそう。

 

と、ティナは笑っていました。

 

師匠、いつも素敵です。

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前の持ち主さんが植えたであろう、たくさんのフルーツやベリーのなる気持ちの良い庭

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初めて見たエルダーフラワー。ジュースとは異なるスパイシーな香りがします。

いただいたエルダーフラワーで、さっそくジュースを作りました。

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花を摘み取ると、スパイシーな香りが家じゅうに広がります。

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砂糖、レモン、水と共にエルダーフラワーを鍋で煮ます。

このまま冷蔵庫で3~4日寝かせれば、完成です。

初めての手作りエルダーフラワージュース、どんな味がするのか、楽しみです。