北欧古物専

デンマークで椅子張り職人の学校に通っています

夏休み2 アンティークマーケットとレトロ家具やさん

コペンハーゲンで毎日たくさん歩いて、見て、食べて、アクティブに過ごしたので、残りの夏休みは、ゆっくり地元の夏を楽しみました。

 

デンマークの夏の楽しみと言えば、アイスクリームです。

地元で人気のアイスクリームやさんへ行ってきました。

アイスコーンのワッフルも、たくさんの種類のアイスクリームも、すべてお店の手作りなんだそうです

この日は良いお天気で、お店の外まで行列が出来ていました。
私は、ピスタチオとNougat(フランスのお菓子、ヌガー)のアイスをいただきました。
とても美味しかったです。

 

そして、毎年夏に開催される地元のアンティークマーケットにも行ってきました。

入場料を払わないといけないだけあって、どの出展ブースもとても素敵で、良い物がたくさんありました。

素敵な雑貨や家具が、所狭しと飾ってあります。

貴重なデンマークのヴィンテージ陶器が、そこかしこに並んでいました。

雑貨がメインのアンティークマーケットでしたが、アントチェアなどの小ぶりの家具も良い物がそろっていました。

これはもう、たまらない贅沢ですね!

これもイイ!あれもイイ!と、何度もマーケットをぐるぐるしてしまいました。

 

そして散々悩んで、こちらを購入しました。

ロイヤルコペンハーゲンの1960年代のヴィンテージ食器、BACAシリーズの小皿です。

蝶々の絵の上に、筆でサッと描いたような模様が重なっています。

渋い色合いの中に少しメタリックな色も混ざっていて、何とも不思議で魅惑的な図柄です。

 

BACAシリーズには、日本の陶器から影響を受けたデザインもあるのですが、これもその中の一つだと思います。

少し和風の雰囲気もあるので、お寿司を食べるときのお醤油皿として使ってみたいなと思っています。

 

それ以外にも、花瓶を一つ購入しました。

デンマークで暮らしていると、年に何回かは花束をいただくことがあるので、花瓶の出番は意外と多いのです。

我が家にもいくつか花瓶はあるのですが、ヴィンテージの物も使ってみたかったので、思い切って購入してみました。

この花瓶にお花を飾るのが、今からとても楽しみです。

ムラのある深いブルーとフォームが印象的です。

B&G(ビング オー グレンダール)の花瓶で、デザイナーは、Lisa Engqvistという女性です。

 

近くの町で土曜日だけオープンしているというレトロ家具やさんにも行ってきました。

最近移転したばかりという広いお店のスペースに、たくさんのレトロ家具が並んでいます。

デスク、ボード、椅子、ソファ、ランプなど、たくさんのインテリアがあります。

来年の卒業試験で使うための一人掛けソファを探しに来たのですが、残念ながら条件に合うソファは見つかりませんでした。

でもすてきな鏡を見つけたので、行ってみて良かったです。

結婚してから6年間、姿見無しで過ごしてきましたが、これでやっとお出かけ前に全身を確認出来ます。

丸いフォルムが可愛い小ぶりの姿見です。

それにしても、地元のアンティークマーケットやレトロ家具やさんで今回一番うれしかったことは、売り手の方とものすごく話が盛り上がったことです。

 

日本でもデンマークのヴィンテージ品に関わる仕事をしていて、今でもずっとファンであることや、椅子張り職人の学校へ行っていることを話すと、同じようにデンマークのヴィンテージ品に情熱を持っている売り手の方と、びっくりするくらい話が弾みました。

 

私の情熱やファンぶりはずっと変わらないのですが、今まではそれをデンマーク人のヴィンテージファンの人と共有出来るほどの語学力も、度胸もなかったので、ただ自分の心の内に秘めているだけでした。

今回初めて、椅子張りの学校の生徒以外で、私と同じようにヴィンテージ品が大好きなデンマーク人たちと熱いトークが出来て、本当に嬉しかったです。

「好きな物が同じ」というだけで、国籍や性別や年齢なんて関係なく、人はこんなにも意気投合できるんだ!と感動しました。

 

みなさん同じ地域に住んでいるので、この出会いを大切に、これからも少しずつデンマークのヴィンテージファンの方たちと繋がっていけたらいいなと思います。

 

さて、楽しかった夏休みもあっという間に終わりです。

来週からは、またティナの工房で一生懸命修行の日々です。