先週の木曜日は、Mortens aften(モーテンス アフテン)というキリスト教のお祝いでダックを食べる日でした。
ダックの丸焼きを食べる家庭も多いようですが、我が家には量が多すぎるので、モモ肉だけにしました。久しぶりのダックは、とても美味しかったです。
先週と今週は、珍しく伝統工法の修理を行いました。
学校で習ったように自分で始めから伝統工法で組み立てるのと、古い椅子を修理するのとではテクニックが少し違って苦労しましたが、とても面白くて、勉強にもなりました。
まずは、シンプルなダイニングチェアの修理です。
今はほとんどのダイニングチェアが、板の上にウレタンを接着しただけですが、古い椅子はこんな風に木枠の中に麻テープが張ってあります。
そしてその上に、麻布、麻草、動物の毛、薄い布…と何層にも層が重なっています。
今回は、これらの下地の層は取り除いて、代わりにウレタンを使って張り直します。
ダイニングチェアのようなシンプルな椅子の座面でも、昔はとても手間がかかっていたのだと驚きました。
ウレタンは自然素材のように100年持つ素材ではありませんが、椅子張りの手間を考えると、作業がとても効率化されて、その上に座り心地も抜群、という超画期的な発明だったんだ!と感心しました。
次に、一人掛けソファの修理を行いました。
まずは、底の麻テープの修理です。
このスプリングの縫い方は、学校で習った方法とは違うのですが、こちらの方が簡単で早く縫えるので、古い椅子はほとんどがこの方法で縫われています。
修理の際はティナと相談して、この簡単な方法で縫うことが多いです。
底のテープを修理した後は、座面の下地の修理です。
伝統工法では動物の毛とコットンマットで仕上げますが、今回はウレタンを使います。
ティナの工房では伝統工法の修理はなかなか無いので、とても良い経験になりました。
手間がかかって大変だけど、とてもワクワクして面白かったです。