さて、今週からどんどん椅子張りを進めていきたいところですが、月曜日はデンマークの革メーカー CAMO Leathersを見学してきました。
本当は去年の授業(本コース3)で見学に行く予定だったのですが、まさかの会場に着く直前でキャンセルになってしまい、見学できないままになっていたのです。
そこで、今回は希望者のみ見学できることになり、せっかくなので見学に行ってきました。
デンマークで革の加工をしているのかと思いきや、加工は全てイタリアで行われているそうで、加工の様子をビデオで見せてもらいました。
見学できたのは革を保管している倉庫だけでしたが、いろいろな種類の革の説明をしていただけたので、良い勉強になりました。
ヌバックのアニリンレザーは柔らかい肌ざわりで、冬でも冷たくならないし、夏でも汗でベタついたりしないので、本当に気持ち良くて、とても気に入っています。
火曜日からは、どんどん椅子張り作業を進めていきました。
まずは、座面の伝統工法張りから始めます。
去年張った方法とほぼ同じ張り方なのですが、びっくりするくらい忘れていたので、もう一度張る機会があって、本当に良かったと思います。
学校を卒業すると、こんな風にきちんと伝統工法の張り方を一から習う機会はほぼないので、卒業前にしっかり覚えておかなくてはなりません。
今週の作業はここまでです。
卒業試験で椅子張りに使える時間は112時間です。
112時間以内に全ての作業を終えなければならないので、作業工程の時間管理はとても重要になってきます。
みんなそれぞれ自分で工程時間を計画しているのですが、今のところ、誰も計画通りの時間内に作業を終了出来ていません。
みんな、卒業試験でちゃんと時間内に張り終えられるのか不安でたまりませんが、これまでほとんどの生徒がちゃんと卒業試験に合格しているから、私たちもきっと大丈夫!と励まし、助け合いながら、それぞれの作業を進めています。
今週は、放課後にクラスメイトたちとデンマークの恋愛映画を見てHyggeに過ごしました。
このメンバーで過ごせるのもあと少しかと思うと寂しい気持ちになりますが、みんなで笑顔で卒業できるように、一緒にがんばろうと思います。