北欧古物専

デンマークで椅子張り職人の学校に通っています

本コース5 3週目 椅子張り作業と水曜日のロールケーキ

今週は、ひたすら椅子張り作業を進めていきました。

先週の続きで、座面の端を縫って形をつくっていきます。

一番重要なのは座面前面の角です。AutCADで自分で描いた通りの高さと形で、真っすぐ水平にしなくてはいけません。これがとても難しいです。

先生にアドバイスをもらいながら、なんとかシャープな角をつくれましたが、なかなか満足する出来にはなりません。

縫い目の凹凸をならすために、麻草を薄く敷いて、縫い付けます。

その上に動物の毛をのせます。

私の作業台に散らばった動物の毛で、クラスメイトのHさんにこっそりイタズラされてました。

動物の毛をならして形を整え、コットンシートと白い布を縫い付けたら、座面の下張りの完成です。

今回、伝統工法の張り方は座面のみなので、アームと背面は現代工法のウレタンフォームで張っていきます。

 

卒業試験では、1脚の椅子を伝統工法と現代工法の両方の技術で張らなくてはなりません。

椅子を座面、アーム、背面の3つのパーツに分けて、どのパーツをどの工法で張るのか、それぞれ自分で決めます。

私は、座面を伝統工法、アームと背面を現代工法で張ることにしました。

他の生徒たちは、座面とアームを伝統工法、背面を現代工法にする人もいれば、座面とアームを現代工法、背面を伝統工法にする人もいるので、本当にみんなバラバラです。

まずは、アームの木枠に下地材を張ります。

その後、アームの型を取ってウレタンフォームを切り出し、接着します。

接着は、接着剤専用の部屋で行います。

今週の作業は、ここまでです。

 

今週の水曜日は、クラスメイトのCさんがみんなに美味しいシナモンロールを買ってきてくれました。

その名も、Onsdagssnegl(オンスデイススナイル)「水曜日のロールケーキ」という意味です。

私もよく職場のラジオでOnsdagssneglの話題を耳にして、名前は知っていたのですが、実際に食べたのは初めてでした。

週の真ん中、水曜日には職場や家族、友人たちとOnsdagssneglを食べてヒュッゲに過ごしましょう、ということのようです。

 

というわけで、休憩時間にみんなでOnsdagssneglを食べてヒュッゲに過ごして、エネルギーを充填しました。

甘くてボリュームたっぷりのOnsdagssnegl

今週は、放課後に学校の食堂でポップアップワークショップというイベントもありました。

自由参加で、簡単なものづくり(革細工や木工)を楽しもうという企画です。

私もクラスメイトたちと参加して、折りたたみ式のビーチチェアを作りました。

見本のビーチチェア

こちらは、私が作ったビーチチェアです。

座面を外して、背面の枠の中にキレイに収納できます。

来年の夏は、このビーチチェアを持って海に遊びに行こうと思います。